多重人格のメカニズム

ここでは多重人格のメカニズムについてお話したいと思います。

しかし、相変わらず難しいことは私自身よくわからないので、一部文章に不適切な個所があるかもしれませんが

そのへんは御指摘なさらず、御愛嬌ということでお許し下さい(^−^;

さて、多重人格というと精神世界のお話なのでやはりフロイトははずせません。

フロイトの精神分析理論の意義は大きく、それまで未知の領域にあった心の内面に光をあてました。

それまで悪魔の仕業とされていた憑依現象やアモク(突然暴れ出す精神錯乱の一種)

心が抱えたトラブルによって引き起こされることを突き止めたのも彼です。

そして、1つの身体の中に、名前も性格も、感性さえもまったく異なった複数の人格が育ってしまう多重人格もその1つと言われています。

しかし、この発見はひとつの警鐘を発することになってしまいます。

それはあらゆる精神疾患病の中で最も理解困難な病気の1つである多重人格を発見したことで

現代の精神医学は逆に、ひとりひとりの人間の心の中には、自分の意識ではコントロール出来ない

文字通り「悪魔」が潜んでいることを認識しなくてはならないということでした。

さて、一般に多重人格が出来てしまうのには過去のトラウマが大きな原因になっていると現在では考えられています。

ここで典型的な多重人格患者の描写を見てみましょう。

ここに一人の女性がいます。物静かで、控えめで、寂しがり屋で、神経質な女性です。

彼女は不幸な生い立ちで、家庭内には暴力が絶えませんでした。彼女は自殺衝動やひどい鬱状態に悩まされていて、

さらに時折、記憶が欠落することがあります。精神科医の診断の結果、彼女には生まれた時に出来たオリジナル人格のほかに

攻撃的で、同じ身体を共有する物静かな女性を軽蔑している交代人格(新たに作られた人格)がいることが分かりました。

オリジナル人格は交代人格の存在も、彼女が経験した出来事も覚えてはいません。

一方、交代人格はオリジナル人格のことを熟知しており、時には、オリジナル人格に意地悪をして

オリジナル人格がうろたえるさまを見て楽しむこともあります。

交代人格の行動や話す言葉から、往々にして、交代人格は強い怒り、憎しみ、そして恐怖の感情にとらわれているのが分かります。

彼女の中に住む2つの人格は全く違っている為、精神科医は、彼女が部屋に入ってきた瞬間に

その時、どの人格が支配しているのかが分かったと言います。

服装の趣味の違いだけでなく、患者の物腰や顔のほとんど物理的な変貌からも一目瞭然で

ロバート・ルイス・スティーブンソンが19世紀末に<ジキル博士とハイド氏>で描いた

人間の心の複雑さ、そのままだったようです。

なぜ過去のトラウマが自分の中に違う自分を作り出してしまうのでしょうか?

現在考えられているのは<多重性人格障害とは、心の現実対処のメカニズムである>という点です。

つまり、耐えられそうもない苦しみや怒りに出会った時、人は人格の一部を切り離し

苦しみや怒りを引き受ける人格を新たに創造するのだということのようです。

その最大の原因は、幼児期に受けた精神的、肉体的な暴力や、性的虐待であると考えられています。

それ以降、苦痛や悲しみを経験する度に、それを引き受ける新しい人格が作り出されていきます。

人格が作り出されるのにはある程度の時間が必要で、その余裕がない場合は幼児や胎児の人格が現れることもあるようです。

結局、自分を守る為に作り出した人格によって、オリジナル人格の存在を脅かされるとは...なんとも皮肉です。

面白いというか、興味深い話しでは近年、多重人格者が幼児期に受けたトラウマが原因ではなく

悪魔崇拝主義の儀式が原因であると訴える例が増えている点です。

医師の中には<宗教的な悪意を持つ交代人格>、直接的に言えば<悪魔的人格>の存在を認める者もいるようです。

彼らの身体の中には、自ら作り出した人格のほかにも、儀式の最中に入り込んできた悪魔や霊魂がうずまいてるのかも知れませんね。

こんな感じですが...如何でしたでしょうか?

なにぶんにも勉強不足で不確かな部分も多々あったと思いますがお許し下さいm(_ _)m

日本でも、最近この多重性人格障害に苦しむ患者が増えているようです。

自分自身は一人だよ! なんて言ってるあなた、大丈夫ですか?

あなたの気づかないとこで、もう一人のあなたが異常な行動をしていたとしたら...

ああっ、夜も眠れなくなりますね(^o^)

 

良心をもたない人たち [ マーサ・スタウト ]

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