偶然の一致の不思議
さて、次なるテーマは偶然の一致の不思議についてです。
何やら講義のような展開になっていますが、そんな難しい事が書けるわけでもないので
まぁ、ヒマつぶし程度の感覚で読んでやってください(^^;
偶然の一致は多分誰もが感じたことがあると思います。
ある特定の人物のことを考えていたら、その人物に街で偶然に会ったり、電話がかかってきたり
または何の気なしに歌を口ずさんでいたら、同じ曲がラジオ・TVから流れてきたり
極端な例では、友人・恋人と一緒にいる時に、何の必然性もなかったのに同じことを言ってみたり
と数こそ多くないにせよ偶然の一致があったりしますね。
「そんなの気のせいだよ」と言われればそれまでなんですけど、もしかすると、もっと...
偶然の一致が起こるわけには不思議な理由があるのかも知れません。
医学の父と言われたヒポクラテスは偶然の一致についてこんな風に考えていたようです。
(ヒポクラテスって誰よ? って方は歴史上の人物に詳しい方に聞いてください(^^;)
この宇宙は<隠れた親和力>によって結ばれている。
宇宙には1つの共通の流れ、1つの共通の呼吸がある。万物は共鳴している。
要するに、偶然の一致は無意識に互いが求め合う<共鳴>の要素によって起こると考えられるそうです。
これと似たような考えは幾つもありアルトゥール・ショーペンハウエルはこう唱えています。
偶然の一致とは、「何の因果関係もない2つ以上の出来事が同時に起こること」。
そして、同時に偶発する出来事は平行する線に沿って起こると。
様々な出来事は、それぞれまったく別の連鎖を辿って進みますが、どこかに両者が重なり合う1点があって
互いの運命がぴったりと一致した、その時に偶然の一致が発生するらしいです。
さらにポール・カメラ−博士は偶然の一致を連続して起こるものとし、これを連続性の法則と定義しています。
彼は、偶然の一致は「時間的あるいは空間的に再発もしくは集合するものであり、それぞれが何番目に起こるかは
始めから決まっている」らしいです。
カメラ−博士によると偶然の一致は、人間がまだほとんど認識していない大きな宇宙の法則の
言ってみれば氷山の一角に過ぎないそうです。
そして彼は著書「連続性の法則」の最後をこう締めくくってます。
こうして私達が辿りつくのは、モザイクの世界のような、あるいは広大無辺な万華鏡のようなイメージだ。
そこでは、すべてが絶えず揺さぶられ、くるくると配置が変わっているにも関わらず、
常に似たもの同士を一緒にしようとする力も働いているのだ。
偶然の一致については、この他にも実に様々な説があります。
一概にどれが正しく、どれが間違いとは言えません。
人と人の結びつきも出会いで、生きていく中での様々な選択も選ぶ選択によって
大きく変わり、幸せになったり不幸になったり、成功したり失敗したり
まったくもって実に不思議なものです。
あなたの感じた偶然の一致は偶然? それとも必然?
果たして...どっちだったのでしょうね。