KOTTENTAIL |
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2004年アメリカ作品 |
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監督 トニー・アーバン キャスト ネーサン・ファウドリー クリスティン・アボット パトリシア・ベッレモア 他 |
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・・・
もうタイトルからしてなんですな。
すでにB級〜どこまであるのかわからない無間地獄級映画の匂いがぷんぷんです。
「怪奇! 兎男」なんてタイトル付けちゃうネーミングセンスまたあれです。
仮面ライダーとかのタイトルと類似してますね。
「恐怖! 蝙蝠男!」とか「怪異! 蜂女!」とか・・・
しかし、この映画、制作費はどんぐらいなんでしょう?
日本円で50万・・・いや・・・それよりもっと・・・
ちなみに現題である「KOTTENTAIL」とはなんぞや? と思ったら
主人公と言うべき恐怖の兎男に変身してしまう男の名前でした・・・
まぁ邦題の「兎男」もあながち間違いではないんでしょうなぁ。
さて、お話の内容は・・・
動物を使って実験をしている施設に、新聞記者の女性とその友人の売春婦のお姉さんが侵入。
「兎の虐待! 許せない! ムキーッ!!!」と後先考えずに兎を野に放ちます。
しかし、その兎は何らかのウィルスに感染(勿論、ウィルスの説明はなし)しており
「あ! 兎可愛い!」と兎を見つけて大喜びで抱き上げた男に噛み付きます。
で、その何らかのウィルスに感染した可哀想な男が兎男に変身!!
兎男に変身した男は殺戮を繰り返しやがて・・・
話の内容だけ見れば、狼男とかもいるわけだし兎男がいてもいいだろみたいなものですが、
あまりの低予算ぶりに冒頭から、まさにドキドキしっぱなしの作品でした。
なんせウィルスに感染した肝心要の兎は、誰がどう見たって「まんまヌイグルミじゃん」ですもん。
KOTTENTAILが噛み付かれるまで、みんな兎のヌイグルミを相手に本気だか冗談だかわかんない演技を続け
そして噛まれちゃったKOTTENTAILの耳が明らかに取って付けたような兎の耳に変わりつつあっても、
KOTTENTAILがトイレで用を足したら、なんか兎の糞みたいになってるのを見ても
これからどんな展開になるんだろ? 興奮してきた!!!
と、まさに見ていてパニック状態です!
で、低予算と言えばお約束のお色気シーン。
兎男にも暇さえあれば脈絡もなく出てきます。
数分おきにオッパイだ、下着姿だとサービス満点。ただ、予算の関係上可愛い娘はあまりいません。
残りは道端で散歩してた人に「ちょっと出てみない?」と言葉巧みに連れてきたような素人の人達みたいな感じです。
んで、散々犠牲者を増やした挙句兎男退治に名乗り出たのは・・・
バニーガールの娘(一部、娘じゃない人も混じってる)5人でした。
なぜバニーガールなのか? 映画の中が丁度イースターだったからなのか? 兎には兎なのか?
そんなことはお構いなしですっ!!!
と、こんな感じです。
でも、思ったよりはいい感じです。
「なんだこれ! 失敗した!」系の映画を求めてる人には間違いなく喜ばれます。
あ、多分も何も間違いなく狙っての事だと思いますが
映画の中に出てくる刑事の名前がフルチとバーバァってのはあれでしょ?
やはりルチオ・フルチとマリオ・バーバァへのオマージュですよね?
このシーンだけでホラーファンはにんまりとしてしまう・・・でしょう・・・しないか・・・
現在は何故かプレミア商品化に!!
再発売は期待薄だからなぁ・・・・・