AENIGMA

怒霊界 エニグマ

1988年イタリア作品

監督 

ルチオ・フルチ
キャスト

ララ・ナツィンスキー 

ジャレッド・マーティン 

ルチオ・フルチです。なんとなくホラーの巨匠と言われています。

もう何作フルチ大先生の作品を観たかは忘れてしまいましたが、どれもこれもがストーリーが難しく・・・もとい破綻すれすれなので
観ていて頭が痛くなってくる副作用は本作でもやっぱりついていたんですね。
なんてたって
「怒霊界!」ですからね!!!!

お話・・・
ボストンの名門校に通う内向的なキャシーは、他の生徒にいじめられた挙句、車にはねられ
昏睡状態におちいってしまいます。
しかし、いじめの復讐に燃えるキャシーの魂は転校生のエバに乗り移り
次々と自分をいじめていた人間を殺していきます。
(なんたって「怒霊界!」のパワーですからね!)
さらに、自分の担当医のロバートに恋をしたキャシーは、エバの肉体を使い彼に接近しますが
彼には新しい恋人が・・・・嫉妬に狂うキャシーの
「怒霊界の力が炸裂!」
なんてお話です。

ぱっと観た感じ、スティーブンキングの「キャリー」のぱくりか? なんて感じもしなくはないです^^

晩年の作品なので、フルチ作品の特徴のグチャグチャのグログロのシーンはおとなしめですね。
パッケージにあるカタツムリに襲われて死ぬシーンが、取り合えず神経逆なでで
「いや〜ん」なシーンでしょうか?
この女優さんは全裸で寝ているとこをカタツムリに殺られるんですが
そのカタツムリの量がカットが切り替わるたびに増殖して、しまいには全身カタツムリの鎧のような姿に・・・>_<
顔もカタツムリで見えなくなったとこで、一匹が口の中に入り気管を塞ぎ窒息死してしまいます。
「おいおい! カタツムリが食っちゃうんじゃないの?」
なんて思っていましたが、ある意味拍子抜けです^^;
逃げれば良かったんでしょうが
怒霊界の力で金縛りだったんでしょう。

その他にも、鏡から出てきた自分に首を締められて殺されたり
美術館の石像が動き出して殺してしまったりと
何と言うかオカルト風な味付けです。
フルチ作品でオカルト風味なのは「ホラーハウス」という殺された両親が家に残された我が子の為に復讐するなんてのもありましたが
中途半端な怪談映画を観ているようで、途中から凄く嫌〜な気分になったものです。
フルチ爺さんの作品は、サイキック系とかオカルト風味は駄目なのかも知れません。

中古ビデオで180円・・・で購入したのですが
調べたらこれってDVDも出てるんですね。驚きです。定価4800円はどうかと思いますが・・・

 

映画秘宝EX映画の必修科目11 鳥肌ホラー映画100 (洋泉社MOOK 映画秘宝 EX|映画の必修科目 11)