AIRPORT '80
エアポート ’80

1979年アメリカ作品

監督 

デビット・ローウェル・リッチ
キャスト

アラン・ドロン

 ジョージ・ケネディ 

ロバート・ワグナー シ

ルビア・クリステル 

「大空港」から始まった人気シリーズ「エアポート」

第一作では猛吹雪、第二作では大空でジャンボとセスナが正面衝突という「空はこんなにも狭いのか!?」を強調し
第三作目ではあのバミューダ海域に墜落!
と、まぁ色んな飛行機事故を想定してパニック映画というジャンルの中そこそこ人気のあったシリーズもこれで墜落しました。

ジャンボからコンコルドだからか? アロン・ドロンとシルビア「エマニエル夫人」クリステルを起用するあたり
なんとなく作品に対する姿勢が見え隠れしてしまいますね^^;
シリーズ通して出演のジョージ・ケネディは本作で副パイロットに大出世して頑張ってます!

話の内容は至って単純明快。
ロバート・ワグナー演じる悪役が、自分の武器密輸の秘密を握りコンコルドに乗った女性キャスターを
「このままじゃ秘密がばれて自分は大変だ。そうだ。面倒だからコンコルドごと落としちゃえ」というものです。

ここから映画のネタバレになります。まだ観てなくて、これから観るのが楽しみ うふ^^ なんて人は読まない方が・・・

そんな人はいないか・・・^^;

なぜ人気シリーズだった「エアポート」が墜落してしまったのか?
それまでも荒唐無稽なシーンやらは多々あった同シリーズなのですが
本作ではかなりやりたい放題になってしまって、観てる方の緊張感は皆無になってしまったのが原因かと・・・

荒唐無稽なシーンの数々は・・・
熱源追尾ミサイルにコンコルドが追われますが、それを超音速で飛んでいるコンコルドは宙返りをしてかわしてしまいます・・・
そして二発目のミサイルに至っては、超音速で飛んでいるにもかかわらず、コクピットの窓を何気なく開けて信号弾発射・・・
弾の尽きた戦闘機は狂ったように追いかけてきますが、コンコルドは海面に向けて急降下! そして海面すれすれで急上昇し
戦闘機は海面に激突・・・・
勿論、この間客席内は上や下への大騒ぎになってます・・・
そして数々の曲芸飛行をしたため、ちょっと休むかと立ち寄った空港ではブレーキが壊れオーバーラン!
勿論、この間客席内は阿鼻叫喚のパニック状態・・・

そしてコンコルドのブレーキやら何やらの修理が終わり、いざ目的地へと向かうのですが
あんだけ異常な飛行を体験したにも関わらず、乗客はみんな何もなかったようにまた全員乗り込んでます・・・
観ている者の嫌な予感を尻目に、今度は滑走中のコンコルドの前に何故か整備士が横切ろうと!
車も飛行機も急には止まれないので、とりあえず轢いておきます
劇中でこの整備士が買収されてコンコルドの基盤に悪戯していたのは観ている者は知っているので
因果応報という言葉が心に去来した・・・かどうかは不明です。
そして基盤を悪戯されたコンコルドは操縦不能に陥りアルプスの山中に墜落!

乗客乗員無事に脱出したとこで、コンコルドは大爆発します! 

これからどうなるの?

雪のアルプスだよ!?

これは第一作の「大空港」の猛吹雪へのオマージュなの?

という心配には誰も何も答えるはずもなく

エンドマークが・・・

 

さようなら・・・エアポートシリーズ・・・

 

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