THE BIRD WITH THE CRYSTAL PLUMAGE

喜びの毒牙

1969年イタリア作品

監督 ダリオ・アルジェント

キャスト 

トニー・ムサンテ 

スージー・ケンドール 他

イタリア・ホラーの鬼才ダリオ・アルジェントのデビュー作品。
たまたま中古ビデオで購入した作品なんですが、DVDが出ているかどうかは不明です。
ビデオも廃盤になるのか・・・レンタル店でもほとんど見た事がないのでどうなのか・・・^^;

ホラーの鬼才とか魔術師とか呼ばれているアルジェント監督ですが
うーん・・・あくまでも自分的には「サスペリア」「サスペリア2」あたりまでは「そうかな」とも思ったのですが
「インフェルノ」「オペラ座・血の喝采」あたりからどうも・・・^^;
まぁ、作品を重ねるごとに変に凝っていったせいもあるんでしょうけど
アルジェントは初期の頃のサスペンス・ホラーが一番好きです。展開も怖いですしね。

内容は・・・
作家のサムが休養でイタリアに来たその日の夜
偶然通りに面した画廊で男女が激しく言い争っている姿を目撃してしまう。
その女性はブロンドの美女ばかりを狙う連続殺人犯の4人目の犠牲者になるところだった・・・
しかし、その日から事件を目撃したサムにも命の危険が・・・そして恋人も狙われ始める。

犯人を追うサムは一枚の絵にまつわる陰惨な事件を知り、徐々に犯人を追い詰めていくのだが・・・

なんて映画です。姿のわからない連続殺人鬼を描いたスリラーですね。
でも、意味のない展開は一切ない描き方はかなり面白く、そして怖いはずです。
最後も犯人が捕まって「ああ、そうだったんだ」と思わせておいて、もう一発どんでん返しがあるあたり
わかっていても「おお!」と驚かせてくれちゃいますよ^^

物語の冒頭の鳥の博物館のシーンもきっちりと話に絡んでるあたり
「アルジェントも最近の変な小細工の多い作品より、こういうのやればいいのにな」と
つくづく痛感いたします^^;

でも・・・なんとなく見ていると
主人公の事件に巻き込まれていく過程や、犯人の描き方、一人称のカメラ・ワークなど
その後のアルジェント作品のすべてに影響しているんですね。
だからデビュー作なのか^^;

未見の方、スリラー好きの方にはぜひ見て欲しい映画です。

ちょっとホラーとは違うのかも知れませんけどね・・・^^;

 

映画秘宝EX映画の必修科目11 鳥肌ホラー映画100 (洋泉社MOOK 映画秘宝 EX|映画の必修科目 11)