City of the Living Dead
地獄の門
(ちなみに米国公開時タイトルは「The Gates of Hell」です)

1980年イタリア作品

監督

ルチオ・フルチ

キャスト

クリストファー・ジョージ 

カリトオーナ・マッコール

マカロニ・ゾンビの神様「ルチオ・フルチ」の初期の作品。何故かDVD化^^ 素晴らしい!!

神への背信行為である自殺した神父の呪いによって
地獄の門が開いてしまった田舎町での惨劇を、これでもかと言わんばかりの視覚効果で
観る者を圧倒してくれちゃったルチオ・フルチのゾンビ映画?

とにかく気持ち悪いです>_< HPラヴクラフトの原作がベースのようですが
次々と繰り広げられる嫌悪感逆撫でのシーンに、ストーリーなんてわかりません^^;
ルチオ・フルチの作品はいつもの事なんですが、ストーリーはいつも覚えていなくて
観終わった後は
「あのシーンが怖いよね」とか「あんな残酷描写はフルチだけじゃない?」とか
そんな話ばっかりです^^;

ちなみにこの作品での有名な気持ち悪い&なんでそこまでの有名シーンは
女の子の内臓が自殺した神父の呪いか?知りませんが、口から逆流するという凄まじいものです^^;
自分の友人はあのシーンがトラウマになってしまい、気持ち悪くても吐いてスッキリなんて出来ない
吐いたら最後、内臓も出ちゃうんだ・・・なんてなってしまいました。
当時も今も作り物であるのはわかってはいたんですけど・・・インパクトは抜群です^^;
他にも
「こめかみを電気ドリルでぐりぐり」とか「頭部を鷲掴みで脳みそ出ちゃう」とか
まぁよくこんな事考えるななんて不条理なシーンが連発してくれちゃいます。

そして地獄の門と言えば、カリトオーナ・マッコール!!
この作品の1年前にある作品に主役として出てましたね。
日本とフランス合作の
「ベルサイユのばら」です。
池田理代子の漫画が原作の作品では主役オスカルを演じていたのに
片方ではフルチの悪巧み?でウジまみれという・・・^^;
まぁ、地獄の門は当時の日本では劇場未公開だったので、彼女演じるオスカルに陶酔していた人達は
勿論そんな事実があったことは知るはずもなかったんですけどね・・・^^;
彼女は何故かその後もルチオ・フルチの作品に続けて2本出てました。よっぽど気に入られたんでしょうか?

この後、ルチオ・フルチの作品は「ビヨンド」「墓地裏の家」と続き
その後も数々の作品を永眠を迎えるまで撮り続けましたが
内容がよりマニアックな方向に進んでしまい、ただの「ホラー大好きおじいちゃん」になってしまって悲しかったです^^;
その代表作が晩年の「ルチオ・フルチのナイトメア・コンサート」でしょうか。これはさすがにDVDにはならんでしょう・・・

あれやこれやと書きましたが、ある意味イタリア・ホラーの方向性を決定したような作品なので
観て損は・・・ない・・・のか・・・ある・・・のか^^;
とりあえず未見の方にはお薦めです。B級テイストを味わい尽くしましょう。

 

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