THE JITTERS
ジッターズ・マンハッタン妖獣戦

1988年アメリカ作品

監督

ジョン・ファサーノ

キャスト

ジェームズ・ホン 

サル・ビビアーノ

クリーチャー・デザインにスティーブ・ワンと言う事で、ちょっとだけ期待して買いました。
例によってワゴンの中に投げられてました^^ 一本200円です。

内容は・・・
ニューヨーク・・・犯罪ひしめくこの街に、人知れず地獄が生まれようとしていた。
マンハッタンのチャイナタウンには凶漢によって殺された者はチャイニーズ・ゾンビ
(※1)と化して
人間を襲いまくるという伝説があった。
肉親をストリート・ギャングによって殺されたアリスとその恋人マイケルの前で伝説は蘇る。
そしてその伝説には続きがあった。チャイニーズ・ゾンビに殺された者は妖獣
(※2)と化し
人間として死ぬ事が許されないのだ。
そしてついにマイケル、ギャング、妖獣どもの人知を超えた戦いが始まる・・・

※1 チャイニーズ・ゾンビと言うと聞こえはいいですが
中味は一時期なんで流行ったのか? 今では誰もわからないただのキョンシーです・・・
しかも、耳だけがバルカン人みたいになってるというお粗末なものです・・・

※2 妖獣は確かにスティーブ・ワンのデザインのものなんですが
とてつもなく贅沢な使い方をしています・・・

ビデオのパッケージに書かれた紹介文そのまま載せてみましたが
まぁね、確かにね、こんな内容と言えなくもないんですけど
でもね、実際に見るとこんな内容なのか? と疑問だらけになってしまう作品です^^;
もっと簡素に内容を説明すると
意味不明の格闘シーンが連発し、そしてまた意味不明に随所に挿入されるチャイナタウンの風景
いつ盛り上がるのか!? と、ちょっとだけ期待して待っていたら映画は終わる。。。って感じです。
まんま意味不明ですね^^ でもね、本当にそうなんですよ・・・

で、大問題なのが・・・
マイケル、ギャング、妖獣どもの人知を超えた戦いとかいう説明!
一応、ちゃんと観てたんですけどそんなシーンはどこにあったのか!?
多分、妖獣=スティーブ・ワンのデザインしたクリーチャーなんでしょうけど
このクリーチャー、デザインはいいのに終盤やっと姿を現わしたかと思ったら
ものの2〜3分でいきなり溶けて消滅。それっきりだ。
せっかくスティーブ・ワンを起用しておいて2〜3分! ああ・・・なんて勿体無い・・・
意気消沈していると画面にはENDマークが・・・この映画は何が言いたかったのか? さっぱりわからないままでした・・・

で、最もずるいと思われるのが
このビデオのパッケージ。ある意味、重罪です。
スティーブ・ワンのクリーチャーが前面に押し出され
耳がバルカン人のキョンシーとか、得体の知れない格闘シーンとか一切なし。
たった2〜3分のシーンが全編に散りばめられているかのような錯覚を引き起こしたパッケージ。
恐るべし日本コロムビア・・・

DVDは出てないようです。レンタル屋にも多分ビデオありません。あるとしたら投売りワゴンの中です。

しかしまぁ・・・これのDVDを特典入れて4800円とかで売られても困りますけどね・・・

 

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