MONSTER IN THE CLOSET

モンスター・イン・ザ・クローゼット
暗闇の悪魔

1985年アメリカ作品

監督

ボブ・ダーリン

キャスト

ドナルド・グラント 

デニス・ドュバリー 

「悪魔の毒々モンスター」シリーズのトロマ社のモンスター映画。

タイトルと言い、トロマが作った作品かよ! なんて思いながら観ましたが
いい意味で期待を裏切り結構な力作でした。Z級ではなくB級ではあるんですが^^;

タイトルにもあるようにこのモンスターは押入れ(クローゼット)が大好き。
各家の押入れを縦横無尽に移動しては、ビックリ箱の人形のように飛び出て住人を襲ってます。
もう冒頭のシーンからモンスターは出まくりで、この辺はモンスターの姿を隠して観ている者を
散々じらして引っ張る事はしないB級作品ならではです^^ 勿論、モンスター登場の経緯も一切謎のままなのもB級ならではです^^

ストーリーは・・・
サンフランシスコの新聞記者のリチャードは、町で起こっている押入れの中での連続殺人の記事を担当する事になった。
事件の舞台となった押入れに何者かの大きな爪痕を発見した彼は、女性の生物学者ベネットにその鑑定を依頼。
鑑定を依頼されたベネットは、なんだか一癖も二癖もありそうな彼女の師でもあるペニーワース博士と共に
この爪痕はあーでもないこーでもないと議論を白熱させます。
そうこうする間にもモンスターは大暴れし、今度は町の保安官が食い殺されちゃう事件が!
警官隊の銃撃にもびくともしないモンスターに、遂には軍隊に出動要請が下ります。
人々が駆けずり回るのを尻目にモンスターは好き勝手に大暴れを繰り返す中、今度は軍隊と博士が対立!!
「さっさと退治する!」「いやモンスターにも知性があるから対話でどうにか出来るはず」と意見が対立し合います。
博士はモンスターとの対話は音楽によって成り立つ! と突如ひらめき鉄琴を使ってモンスターとの対話を試みました。
鉄琴・・・音楽・・・って・・・博士! あんたは未知との遭遇か!って感じだったんですが
やはり、そんな対話方法は成立するわけもなく博士はモンスターに殺られちゃいます^^;
ありとあらゆる手段を使ってもモンスターが倒せないと知るや、軍隊もさっさと引き上げてしまうという事態に陥り
リチャードとベネット二人が高圧電流でモンスターを倒そうと試みるが・・・
果たして結末は・・・

観ていると気がつきますが、結構色んな映画のパロディみたいのが入ってます。
これがパロディを狙ったのか? それともただ美味しい部分だけを頂いただけなのかはわかりませんが
まぁそれはそれで楽しめるでしょう^^
クライマックスのシーンではモンスターはリチャードを抱きかかえて町を悠然と歩いていきますが
普通、この手のモンスター映画だと抱きかかえられ連れ去られるのは女性なのですが・・・
今まで色んなモンスター映画は観ましたが、男を抱えて歩いているモンスターは初めてです^^
性別が♀だったのでしょうか?

今回の作品は割とまとまっているので
万人受けすると思うんですが・・・いかがなもんでしょう?

なお、ビデオは廃盤ですがDVDが出てます!! レンタル店にあったら観てみましょう!

鉄琴を使った対話は必見です!!^^;

 

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