Tentacles
テンタクルズ

1977年イタリア作品

監督 

オリバー・ヘルマン

キャスト

ジョン・ヒューストン 

ヘンリー・フォンダ 

タコです。海には大きなタコがいたりするので気をつけなさい! という映画です。

1975年スピルバーグのジョーズが大ヒットをし、サメ怖い! 海は怖い! なんて震え慄いてたのも束の間
今度は海に大ダコが出現しました!
もはや夏のレジャーだ! 夏のバカンスだ! と海でおちおちまったりしていられない時代でした。
要はパクリ大好きのイタリア映画界が「サメが流行るんならタコでもいいだろ」と撮った映画です。

この作品を初めて見たのは子供の頃だったんですが
確か小学生6年ぐらいだったか・・・東京12チャンネルの木曜洋画劇場で動物パニック映画のシリーズみたいのをやってて
その中の一作品でした。ちなみに他にはジョーズをまんま熊にしただけみたいな「グリズリー」と
飼い犬たちが突然発狂し人に襲い掛かる「ドッグ」だったかな。熊も犬もタコも怖いぞ! と洗脳され・・・はしませんでしたが^^;

最初は名優ジョン・ヒューストンとヘンリー・フォンダが出ているので「凄い映画だ!」なんて、ワクワクしながらTVの前にいたんですが
冒頭、最初の犠牲者は車が通り過ぎると消えているという、まるで手品みたいなシーンを見せつけられて
なんだこりゃ? と呆気に取られた記憶が・・・^^;

多くの映画で「他人を助けて自分は死ぬ」を演じてきたシェリー・ウィンタースさんも今回は無事でした^^

内容は・・・
新聞記者のジョン・ヒューストンが最近海で起こっている水死事件を追っていました。
あっという間に犯人はタコだという事を突き止めたジョン・ヒューストンでしたが、タコが人を襲うなんておかしい!
きっと何か他に原因があるに違いないと、何だかよくわからん生物実験をしているヘンリー・フォンダのとこに向かいました。
そして会社社長のヘンリー・フォンダをジョン・ヒューストンが問い詰めます。

お前! タコに何かしてるんじゃないのか!! 

苦虫を噛み潰したような表情で佇むヘンリーフォンダ!

一体真相は!?

そして・・・それっきり二人は消えてしまいました・・・

タコに殺られたとかではなく、何故か突然話から消えてしまいます。
そして話はシャチの調教師の夫婦の話になってしまい、挙句奥さんがタコに殺られてしまいます。
怒りに燃えた旦那は調教していたシャチを使い大ダコに戦いを挑むのですが・・・
といった話です。
ジョン・ヒューストンとヘンリー・フォンダは物語前半で亡き者とされてしまったようです

ラストシーンも荘厳な音楽をバックに、調教師のピンチに逃げたと思われてたシャチが「やれやれ仕方ないな┐(´ー`)┌」と戻ってきてタコと戦うのですが

画面が暗くて何が起こっているのかまったくわからないという・・・

せっかくのいいシーンなのに・・・結末はあえて言いません。

ジョン・ヒューストンとヘンリー・フォンダがどうしてこな映画に出たのか? それは今ではわかりませんが
もしかしたら生活に困っていたのでしょうか?

当時もそうでしたが、今観てもストーリーの破綻ぶりと、赤ん坊だ・子供だがどんどん犠牲者になる内容は
観ていて本当に頭が痛くなるものですね。
でも音楽は大変素晴らしい。

このオリバーヘルマンという監督は「エクソシスト」が大ヒットした時にも
二番煎じで「デアボリカ」なんて悪魔映画撮ってましたが
その後は一体どうなったのか・・・
今も現役で頑張ってらっしゃるのでしょうか?

そう言えばジョーズの原作者のピーター・ベンチュリーも巨大イカが人を襲う
「ビースト」なんてTVMを作ってましたね。
海って怖いんですね・・・

 

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