フルチ爺さんの晩年の作品。
なんかね。フルチ爺さんの作品はもう話の内容なんてどうでもいいんじゃないか？
最近はそんな気がしてます。

実際、観ていても内容を理解するのが困難なのは勿論だし
結局最後に感想として残るのは、「まさか頭が吹っ飛ぶとはね」とか「あの千切れた手足はどこ行くんだろね？」
等と言った残酷描写ばかりですもん。まぁ、それがフルチ作品の持ち味でもあるんですけど^^;

で、「地獄の門２（原題：ＶＯＩＣＥＳ　ＦＲＯＭ　ＢＥＹＯＮＤ）」です。
１９８０年製作の「地獄の門（原題：Ｃｉｔｙ　ｏｆ　ｔｈｅ　ｌｉｖｉｎｇ　ｄｅａｄ）」の続編か！？
邦題だけ見るとそんな感じですがまるで関係ありません。
どうして邦題は全く関係がないのに、何かの続編を思わせるようなタイトルになるんでしょうね？
その方が借り手や買い手が騙されるというのが理由なんでしょうが・・・

話の内容は・・・
４０代の若さで他界したジョルジオの死に疑問を抱いていた娘ロージーは
地中の墓から聞こえてくる父の声を聞いた。
「誰がなんのために自分を殺したのか調査しる！！！！」
その声を聞き俄然やる気になったロージーは、父の不審な死について調査を開始するのであった・・・

一体これがホラーなのか！？

・・・
何故か、サスペンス調のノリで展開する話にも関わらず
ゾンビは出てくる、目玉はえぐられちゃう、気持ちの悪い虫も沢山出てくる等々
フルチ節が炸裂！！！！
こういう事するから映画の筋がわけわかんなくなっちゃうんだろうなぁ・・・^^;

まぁ晩年の作品は全盛期のパワーは見る影もないのがほとんどだったから、これも仕方ないと言えばそれまでなんですが・・・

レンタルビデオ店での生存率は限りなくゼロに近いものがあります。
もし見かけたらフルチ爺さんの供養にもなりますので
借りてみてやってください・・・
でも、「つまんないぞ！！！」って苦情はなしということで・・・。

ジョージ・Ａ・ロメロの傑作ホラー「ＤＡＷＮ　ＯＦ　ＴＨ　ＤＥＡＤ」がリメイクされて
大変な好評らしいですが、フルチ爺さんの傑作ゾンビ作品の「サンゲリア」はリメイク・・・
されないんだろうな・・・・
涙が出ます・・・

映画秘宝EX映画の必修科目11 鳥肌ホラー映画100 (洋泉社MOOK 映画秘宝 EX|映画の必修科目 11)